2011/04/23

顧渚紫笋

世界の全ての茶のルーツは中国にあり、中国茶は1000種類、その7割が緑茶だそうです。

茶旅行で訪れた中国・江南地方には沢山の中国緑茶の産地があります。
香港のお茶屋さんでは、ベーシックな緑茶が多いので今回の旅では初めて目にする(口にする)
お茶との出会いも楽しみのひとつでした。

浙江省湖州は唐の時代に「茶経」を書いた茶聖 陸羽が晩年を過ごした地。
(「茶経」についてはこちら

陸羽遺跡を訪れました。
唐の時代に皇帝に献上する茶を作る茶園
”大唐貢茶院”があった場所。
館内には献上茶について、陸羽の生涯に
ついての説明などの展示がありました。
その説明の中で中文で「捨て子だった
陸羽はお寺で育てられ、後にお寺を飛び出し
”役者になった”」とあったのですが、
英文の説明では”サーカスに入った”
と書いてありました(笑)
サーカスが意味しているのは興行役者
という意味か…曲芸をする役者(芸人)か…
茶の聖人は、様々な経験を持っていたことだけは間違い無さそうです。



そんな茶聖 陸羽が最も好んでいたといわれるお茶が、唐~明の時代まで皇帝に献上していたという
顧渚紫笋(Gu zhu zi sun)。

顧渚紫笋の農家で昼食を頂いた後、作業場を見学させていただきました。
この日はちょうど摘んだばかりの茶葉を乾燥させているところで、お茶を作るところは見ることはできませんでした。

お茶の名前ですが、”顧渚”はお茶を作っている浙江省湖州長興県にある顧渚山を指し、
”紫”は紫色、”笋”は筍。「芽は紫、形は筍が良い」ということで”紫笋茶”と名付けられたとか、
筍のほんのり甘い香りがする…など諸説あるそうです。

茶葉は一芽一葉か一芽二葉。 1斤(500g)のお茶を作るために、7万もの新芽の茶葉が必要で、
古くは餅茶(固茶)で作っていたそうですが、現在は散茶。
中国茶はちょっとした紅茶ブームのようで、こちらの農家でも緑茶として有名な顧渚紫笋を
顧渚紫笋紅茶としても作ってみようと試みているそうですが、残念ながら今回は在庫がありませんでした。

農家で飲んだお茶の感想は…
フレッシュな若々しい緑色だけど青臭さはなく、
お茶の名前の由来を聞いた後だったからか、
ほんのり生の筍の甘い香りがあるように感じました(笑)
そして柔らかな上品な甘みがありました。
農家の手元にある少量の新茶を全て買い取り、
全員で分けたら、茶葉は1人あたりわずか7g…

色んな意味で貴重なお茶です。 
勿体無くて、中々飲めません…(笑)

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